第一回目の話題は医学部制度についてです。日本では医学部は6年制で高校卒業後直
接はいることができます。アメリカでは医学部教育は大部分大学院教育で4年制大学
の卒業後入学します。Boston Universityには珍しく7年制の医学部コースがあり高卒
で入学できますが例外的なものです。医学生の多くは大卒後一般企業や研究室に勤め
て入学時には社会人としての修練を積んでいます。医学部の入試にしてもMCATという
統一試験の他に面接があり面接が非常に重要視されます。また、推薦状が非常に重要
視されます。私は全面的に日本の制度も大学院教育化する事に賛成です。理由は簡単
です。医師にはある程度の適性、医師になるという目的意識、社会人としての自覚が
必要だからです。アメリカの医学部には留年はありません。自分から進んで研究室に
はいるため中断する事は認められますが単位を決められた期間内に修得できなければ
退学になります。授業出席も義務づけられており欠席を繰り返す学生は即刻退学にな
ります。学生は日本でもそういった厳しさが求められる時代になってきているのでは
ないでしょうか?
Makoto Nagoshi, MD, PhD
Anesthesiology Resident
St. Elizabeth's Medical Center of Boston