Salemへ行こう

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 こんにちは、山本です。

みなさんSalemはいったことありますか?
10月末のハロウィンの前2週間フェスティバルがひらかれます。土曜、日曜などは、仮装パレードもおこなわれています。小さい子供もかわいらしく仮装していて、この時期はお祭り気分で楽しいです。ただアトラクション、Museumは混んでいるかもしれません。Salemから北にRockportまでの海沿いの道は豪邸あり、ヨットハーバーあり、紅葉あり、よいドライブコースです。Rockportにはアトリエが立ち並び家に飾りたいと思うような絵が見つかるでしょう。
Salemに話は戻りますが、ここでは過去に20人が魔女裁判に犠牲になりました。ヨーロッパの魔女狩りでは何万人の人達が犠牲になったそうです。人数が20人と少数であることもあって、なぜそうゆうことが起きたのか一番研究もされていて、また日本語訳されたものも本屋さんにいくつか見受けられます。緋文字を書いたSalem出身のホーソンは魔女裁判のときの判事の孫で、そのとき犠牲になった人の孫と結婚しました。
Witch Museumに行くとだいたいの歴史的事実がわかると思います(30分毎の入場)。当時厳しい戒律のもとでくらしていた清教徒たちの村で、召使のティテュバが知っていた黒魔術は若い女の子たちにはあまりにも刺激的で魅了的なものでしたが、と同時にそれは当時の社会では重大な罪でもありました。その罪の意識から、一番幼かった5歳の子がまずヒステリーを発症し彼女の口からティテュバの名前が出たとき、ティテュバは自分たちは魔法使いから苦しめられてあやつられてやってしまったと供述します。その後黒魔術に関わっていた多くの少女たちがみな魔法使いに苦しめられていると言って集団ヒステリーを発症します。そして彼女たちの”あの人は魔女なのよ”が始まります。一人が言い出すとみな同調してしまいます。魔法使いの証拠として彼女たちが、夢のなかで誰が裏の畑で黒いブタにのって集会に行くために飛んでいた、とか、夢のなかで私のことをつねって苦しめた、とか発言すると疑いにかけられます。罪なき悩める少女たちを悩ますのは、魔法使いにちがいないと疑われその罪を認めないと懺悔したことにならず、敬虔な清教徒の人など最後まで自分は無実だと否定し続けても、強情に懺悔しないのも魔法使いだからなせる業にちがいないと処刑されてしまいました。誰の目からみても無実に違いないと思われたレベッカナースが無実の判決を受けたとき、法廷で悩める少女たちはいっせいにのたうちまわり苦しみ始め、結局逃れることなく処刑されてしまいます。昔この教区で牧師さんだった人も処刑されてしまいました。彼女たちから指摘された多くの人が牢屋にいれられることになりました。しかしSalemで起きていることを冷ややかな目でみていたボストンのカフェクラブにいた知識人達は自分たちの新聞で冷めた批判を始め、また政治的に地位の高い人の奥さんまで疑いがかけられ状況に政治的圧力も一部かかり始め、事態は急速に収束に向かいました。簡単なあらすじはこのようなところです。
魔女関係でもう一つ、当時判事だったひとりの家がSevenGablesの家として有名です。

Salemにはもう一つ、魔女以外で有名なものがあります。ピーボディーMuseumです。昔歴史でならった東インド会社の本拠地はここSalemでした。当時の貿易品が多数このMuseumに所蔵されています。それと日本に関するコーナーは目を見張るものがあります。大森貝塚を発見した民俗学者のエドワードモースが収集した日本の数々のものが展示されています。量も豊富ですが、一番驚くのは違和感を感じさせないその展示の仕方です。日本人でも間違いやすい神社と仏閣ものが混同されずに整然とならんでいます。売店には日本では手にはいらないような日本に関する本もあります。興味の ある人にはこのMuseumは3時間あっても足りないでしょう。

興味のある方はSalemに是非いってみてください。


 

 Tips: Witch Museumには,日本語の解説テープがあります.


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