さて,最も問題となるのは5)の場合です.ここではまず,Tax Return Formのfilingについて簡単に触れ,その後SSNを持っていない人がどうすれば良いかをご説明したいと思います.
米国内に滞在している外国人は,賃金を得て労働している人はもちろん,
提出期限は毎年4月中旬です.時期が近づくとHarvard Medical Schoolで説明会が開かれます.書類はその場でも貰えますし,Harvard Medical Schoolのadministrationにも置かれます.その他,BostonにはIRSのbranchがありますし,郵便局や図書館などにも一部置かれます.また,実際のTax Return Formについての情報はいずれspouse net home pageで紹介される機会があると思います.
さて昨年までSSNを持たない人は,申告書類のSSNの部分は空欄として提出すると,IRSからtemporary Taxpayer Identification Number(TIN)が割り当てられ,翌年からはその番号を用いることになっていました.ところが今年から,従来のTINは使えなくなり,新たに設けられたIndividual Taxpayer Identification Number(ITIN)を事前に取得して用いなくてはならなくなりました.このITINの申請書類がForm W-7です.
Form W-7は,1-800-TAX-FORMに電話してリクエストするか,またはIRSのweb siteからダウンロードできます.ダウンロードしたファイルはPDF形式になっており,Adobe Acrobat Readerで開き,プリントアウトすることができます(freewareです).記載の仕方は簡単です.Form W-7そのものにも説明がありますし,さらにPublication 1915 "Understanding Your IRS ITIN"にも詳しく説明されています.
なお,localのIRSでも直接申請を受け付けるところがあると書かれていますが,Bostonのbranchに問い合わせたところ,受け付けていないとのことでした.ただし,どうも受け答えた係官が頼りない印象でしたので,もしかしたら受け付けてくれるのかも知れません.この場合はもちろん,IDのcopyをcertifyしてもらう必要もなくなります.
Form W-7による申請から2週間以内に,IRSから申請を処理中である旨の確認の手紙が来ることになっています.最終的には6週間以内にITINと,originalのIDをsubmitした場合にはそのIDが返送されてくるそうです.
なお,Social Security Officeの係官によれば,ITINはSSNの代わりに健康保険の申請などにも用いて構わないとのことでした.
ところが問題は,パスポートやVisa,免許証などの,IDを同封しなくてはならないことです.copyでも良いそうですが,その場合は
となっています.このa person legally authorized to certifyとは,いわゆる公証人(notary public)を指します.
公証人は,各銀行のcustomer serviceにいます.その他,Coolidge CornerやLongwood Medical AreaのMAIL BOX ETCなどにもいます.電話帳でNotaries Publicの項を調べ,予め電話をしてから行くと良いでしょう.originalのIDとそのcopyを持っていけば,その場ですぐにやってくれます.代理の人が行っても構いません.なお,Brookline VillageのMAIL BOX ETCは潰れてしまっていますので,ご注意下さい.