飯山 佳英子です。
うちはNeighborhoodを選択し、Brigham Internal Medicine
Associates(BIMA)をcenterとして登録しています。外来時のcopaymentもないし、Brighamにもかかれるのですが、
1, BIMAの初診の予約を取ろうと思ったら、1ヵ月先まで予約がはいりませんでした。
2, PCPは自分で選ぼうと思っても、結局、レジデントにあたってしまいました。(主人も私もです。)ただし、彼女たちはとても丁寧で、自分の診断を告げた後、必ず指導医の意見を聞きに行き、指導医が説明にきます。
3, 処方のcopaymentは$3ですが、薬によっては拒否され、何度もPCPの秘書のところに通ったこともあります。(Brighamの薬局やCVSで薬を手にいれることができます。)処方せんを薬局に出す時にcoverされるか聞いたほうがよいと思います。
他のplanと同じようにPCPのreferenceさえもらえば、Brighamのスペシャリストにかかることは可能です。この場合、院内紹介になるので少しは予約が早くはいるのかもしれません。
まあ、PCPからBrighamにかかれるし、うちはLaboから近いし、というので選んでいますが。少しは参考になったでしょうか?
posted on November 21,1996.
(PCPについて追加)
私たちはHealth Centerの選択と同時に選ばなかったのですが、その後、PCPの一覧表が送られてきてPCPを決めるように催促の手紙がきました。一覧表には指導医クラスも含まれていたので、指導医を指定し、一旦はそれがとおったのですが、予約をとって、実際に受診したときに、その指導医と同じ日に外来診察をもつ(たぶん、その指導医が担当する)レジデントがあなたのPCPとなります、との説明をうけました。とても丁寧なレジデントだし、私の意見といつも同じだしいいかなと思って、そのあとはいつもそのレジデントになっています。彼女もこちらがMDだと知っているので、余 計に丁寧なのかもしれませんが。なお,BIMAのPCPから他の科を紹介してもらうときは(当然ですが)指導医以上のDr.が主治医になります。
Brigham and Women's Hospitalの団体契約医療保険(1997年)についてまとめてみました.BWHの先生方だけでなく,他の研究施設の先生方にも参考になると良いのですが.
選択できる医療保険は8種類です.うち一つはopt-out,すなわちBWHの団体契約とは別に個別に契約,あるいは配偶者の保険を使う場合です.残る7つを,佐瀬先生から教えていただいたBuyer's Zone Healthcare Basicsにしたがって種類別に分けると,Traditional Insurance(ないしIndemnity Plan,Fee for Service Plan)が1つ,Point of Service Planが2つ,Health Maintenance Organization(HMOs)が4つです.ただし,Point of Service PlanとPrefered Provider Organization(PPO)の違いがどうもよくわからないので,もしかしたらPoint of Service Planとした2つはPPOとすべきものかも知れません.
コメント
昨年までは,子どもがなく,また1年間子どもを作る予定がない夫婦または独身で,身体に自信がある人はBC/BS Major Medical,旅行先などで家族のうち誰かが病院にかかる可能性がある場合(特に小さい子どもがいる家庭)はBC/BS Blue Care Elect,旅行先は本当の救急以外かかることはないが,ボストンで医師にかかる可能性がある場合はHMO,保険料や自己負担は多少多くても良いから,日本と同様どこでも自由にかかりたいという場合はBC/BS Master Healthというパターンがだいたいあったと思います.HMOの中では,保険料も安く,最近では医師の質も良くなってきたHCHPを選択する人が多かったようです.
今年の最大の変更点は,BWHとMGHの合併により作られたPartners Health Careのnetworkに多くのPCP/Pediatricianが参加するようになり,Partners medical staffで新たにBlue Care ElectとMajor Medicalに代わるPartners PlusとPartners Valueを作ったことでしょう.ただし,地域によってはPartners networkの医師がまだ疎であることや,専門医としてPartners以外の病院の医師を加える必要があることから,BC/BSと組んでHMO Blueのnetwork医師も受診できるようにしています.copaymentを$10とることにして,その分掛け金をNeighborhoodを除くHMOより安く設定し,多くの加入者を期待しているのでしょう.
という訳で今年は,子どもがなく,また1年間子どもを作る予定がない夫婦または独身で,身体に自信がある人はPartners Value,保険料や自己負担は多少多くても良いから,日本と同様どこでも自由にかかりたいという場合はBC/BS Master Health,ボストンまたは旅行先で家族のうち誰かが病院にかかる可能性がある場合(特に小さい子どもがいる家庭)はPartners Plusという感じでしょうか.HMOは掛け金でPartners Valueに逆転されてしまったのでうまみがなくなったように思います.ただ,これまでに既にHMOのPCPとの信頼関係ができている場合は,あえて変えるほどの金額の違いではないかも知れません.また,HCHPには関先生ご指摘の如く,一カ所のHealth Centerでほとんどの外来診療が済んでしまうという簡便さがり,これも捨てがたいかも.
さてこの辺りは憶測になりますが,Partners Plusの掛け金をここまで抑えたということは,HMOの快進撃に対抗して支出を抑える対策を講じているのでしょう.PCP制度の導入はその眼に見える点の一つですが,病気になってしまった場合の支出にも抑制をかけている可能性は十分にあります.本当の意味でのpay per serviceになっているのか疑ってみるべきなのかも知れません.HMOができたばかりの頃は,HMOでは必要な医療を充分に受けられない可能性があると言われていた訳ですが,現在医療の質はどちらもあまり変わらないのかも知れませんね.
posted on November 15, 1996
Harvard Community Health Planは、Pilgrim Health Careとの合併により、Harvard Pilgrim Health Careに変わっています。順次取り扱う保険も統一したものに移行していくものと思われます。いずれにしても、HMOであることには変わりありません。
また、Harvard Pilgrim Health Careは、Harvard Medical SchoolのAffiliated Institutionになっています。(-> Harvard Medical Web)
結局、医療保険を選ぶ際の選択の基準としては、
関@Children's Hospitalです。
HCHPですが、聞くところによるとHarvardとは関係がないということでしたが、少し情報がありますので、以下に記しておきます。Harvard Medical School:Recidency and Fellowship 「Training Directory」1995の冊子には、19のHarvard-affiliated institutionsが紹介されていて、その中にHCHPがあります。つまり、Harvard Medical SchoolのRecidency and Fellowshipのプラグラムの中に入っているという訳です。また、HCHPの紹介記事には、以下のように書かれていて、Harvard Medical Schoolとはいくらかは関係はあるようです。(independent corporationではあるようですが)
health Insulance system | 値段 | 備考 |
BC&BS Network blue | >$744 | a) |
Pligrim POS | $621 | b) |
All state | c) | |
John Hancoch | c) | |
Matthew Jhorntone | c) |
health Insulance system | 値段 (1996年) | 備考 | Children's Hospital Fringe Benifitsの場合 | |
Neighborhood Health | $511 | a) | $67.98 | |
Tufts | $?? | c) | ||
HCHP | $505 | b) | $61.00 | |
Pligrim HMO | $505 | d) | $61.00 | |
US Health care | $?? | c) |
ちなみに私は、Fringe
Benifitsを受けていないため、HCHPのpersonal
plan(個人契約)を選択した。
HCHPを選ぶ理由としては、HMOの中で最も安いプランの一つである事。回りの多くの人が加入しており、アドバイスを受けやすいので安心。主治医制度のアメリカにあって、HCHPが大きな医療センターがmedical
areaから近く(Kenmore)にあって、バスもBeth
IsraelのChildren's側から出ているし、しかもsubwayの駅に近くで、家からも行きやすい、ということから。
この医療センターは小児科から、大人の診断、治療まで、町医者でできることと同じ事は全てまかなえるので、他の健康保険システムのように、病気の種類によって、主治医を変えて病院を変えなければならないという面倒がいっさいない。など、。
最後に、助教授が私に言ってくれた言葉を記す。
BC & BS system is difficult for people who are new to
the country and don't know the U.S. Medical care system.
It expects to know doctors and medical centers. HCHP
everything is under one roof.
BWHの佐瀬です.
MGHにいる李先生が日本の雑誌向けに保険制度の解説を書かれていて,MGHとBWHの合併の背景など具体的な話もたくさん出てくるので参考になると思います.日本人から説明を求められたとき,そして,そろそろ11月の健康保険の更新のシーズンですが,来年はBC/BSにするか,Harvard Community,Neiborhood等にするか迷ったときなど,ご一読を.
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