Computer日本語化 Win編

  1. Windows machineをどうやって調達するか?

    Windows machineは早い話しが元来WindowsをインストールしたらWindowsになるというものです。もともとの思想が別にどんなOSを入れても良いよという発想のもとにハードとソフトを切り離して作られたものだからです。これには利点と欠点がありますが、とにかくコンピューターをただ道具として使いたい向きにはハードとソフトが別れていようがいまいが道具として使えれば良いわけです。そこで現在はハードとソフトが別れているのがわかりずらいということで、Windowsをpreinstallしたものが売られているのが主流です。ただ基本的にはMacと違ってハードとソフト(OSも含め)は別の会社が製造しているものであるという認識は必要です。

    1. 職場にあるものを利用する

      日本語化のところで詳しく書きますがインターネットを使う事に限定すればWindowsにはGlobal IMEというマイクロソフトがみずから公認で配布している日本語(と言うより東アジア言語)読み書きのモジュールが存在します。これを英語版のWindowsにインストールするだけで若干の限定付きですがwwwの日本語のサイトを読めますしMSのIEを使えばWeb上に書き込む事も可能です。また、Windows付属のoutlook expressというおまけ(とてもおまけとは思えない多機能)のメールソフトでE-Mailの読み書きを日本語でする事も可能です。マイクロソフトみずから配布しているもので安心感もあります(いやむしろ不安か?)。とりあえずメールのやり取りだけしたいとか、インターネットで情報収集をと思っていらっしゃる方には最適でしょう。MacのJLKと違ってHTMLのブラウザ上でしか使わないものですしメニューも英語のままですから職場の他の人に不評を買う事もなくインストールする事
      が可能です。

    2. 日本から持っていく

      プレインストールモデルは当たり前ですが日本語Windowsが入っています。輸送の事等はMacと同様ですのでそちらを参考にしてください。輸送の費用や面倒はありますがどうしても仕事などで日本語が今までと同じように使いたいと言う人には日本語化の苦労やコストを考えると決して悪くはないと思います。運搬の事を考えると日本から持ってくるならノート型を持ってきたくなるのが人情と言うものです。ただノート型の場合は特に故障した際の修理が大変かもしれません。すなわち日本で買ったもののサポートをどこまでこちらで受けられるかと言う問題です。ノートはデスクトップと違い部品が壊れたからと言って簡単に取り替えが効きません(よくやるのがキーボードにコーヒーをこぼしたなんてやつ。デスクトップならキーボードをとっかえれば被害は最小限で済みますがノートだと普通の人にはそういうわけにはいきません)。ノートに限らず日本のものはシステムも違い、出てくるOSが出す警告も日本語ですしこちらの修理の人は嫌がります。ハードのどこそこが壊れていると言った事が明確に分かっている時はお金を出せば大手量販店のパソコン修理センターみたいなところでも直してもらえますが…。これらの事情はマックでもおなじと思います。(別に東芝を宣伝するわけではないんですが世界中どこでもサポートしてくれると謳っている会社もあります。)デスクトップのほうが、そういう意味ではいろいろ直しやすいと言うメリットはあります(ある程度パソコンに詳しければ。)。ハードが違ってこちらで致命的に困る事はありません。例えば電圧もモデムをつなぐモジュラーも日本と全く同じ物を使えます。コンピューター本体より周辺機器のほうが問題でしょう。最も有名なのはこちらではMOはアメリカにはないといっても良い事でしょう。日本で大事なデータをMOで持ってくるとドライブも持ってこなければこちらで全く使えない事態となります。かく言う私もどこかにはあるだろうという甘い気持ちでMOだけ持ってきてドライブが全くないという現実に愕然としました。日本より持ってくるもので本体のみでなくバックアップソフトを忘れないようにしましょう。特にWindowsの場合周辺機器の再インストールのさいドライバーソフトを必要とするものがあります。これらも忘れると厄介です。最近はインターネットからとってこれるものがほとんどですが持っていた方が楽でしょう。その他ワープロ、表計算ソフトのたぐいの日本語バージョンはボストンであれば手に入るでしょう。子供用ゲームなどのアプリケーションも通販などで買えると思います。気になるのは英語バージョンのソフトを日本語Windowsにインストールするとどうなるかという事ですが全部は動きません。動くものも勿論あるけれどやってみないと分からないという事で博打みたいなものですね。

    3. アメリカで購入

      新品を購入:
      買う事は難しくないのですが日本語化を前提に考えるのであれば少し考慮しておいたほうが良い事があります。日本語化の手間を考えればもしかすると少々高くても日系の日本語が組み込まれているコンピューターを買ったほうが楽かもしれません。それはどの程度まで日本語化を進めるかの希望にもよります。ほとんどのアプリケーションが日本語で動く事を目指すと手間がかかる(場合によってはうまく使えない)ことのみならず、結局ツールを買ったり日本語Windowsを別個に買ったりなどの必要が出てきて値段的にもかなりの投資になりますから。完全な日本語化を前提にして英語のWindowsが組み込まれているコンピュータを買うにあたってはマザーボードにサウンドボードやモデムがオンボードで組み込まれていないものを選んだ方が無難です。またこれらを一つのボードにまとめて組み込んでいる独自のタイプのコンピューターも避けたほうが無難です。独自の制御ソフトが使用されているようなコンピュータ(特にCompaqは有名です。)も後で苦労する恐れがあります。部品がどこのパソコンショップでも買えるような汎用品でないと後で日本語化に必要な情報を集めるのに苦労する時もあるからです。ここに書いてある事が分からない場合は後で述べるように完全な日本語化はあきらめ簡単な方法でインターネットを日本語でみるメールを日本語で書くといった用途に限定するか詳しい人に聞いてやるかどちらかにしたほうが良いと思います。

      インターネット通販 数十ドルの価格差にこだわるのでしたら通販は店舗で購入するより安いです。ただshippinngの為のお金や受け取りの際の煩わしさがあります。特に最初の頃は、うちに誰もいない時配達人が来たりすると通じない英語でUPSと交渉するのがうっとうしいものでした。個人的には職場に転送してもらうようにしたのに来なかったりと(1回ではありません。)UPSには良い思い出がありません。(まあ、これは私の英語が悪かったのかも)安いものなら良いのですが値段が張るコンピューターなどになると少し気が重いかもしれません。とは言うものの時に探していると信じられないくらい格安のものがあったりしますのでいろいろ考えて検討してみてはいかがでしょうか。
      店舗で購入 CompuUSA、Microcenter、Bestbuyなどは品揃えが豊富で品物をその場で持って帰ることができます。 これらのお店はボストン近郊にも数件存在していますので近くのお店を選べます。店独自の保険をつけたりも出来ます。またCompUSAやMicrocenterには周辺機器の中古品売り場があって欲しいものが若干安く手に入ったりします。(そんなには安くないですが)新品でも時折在庫処分らしい破格値のものがあります。(私の経験では一つ前のバージョンのKIDPICSのついたペンタブレットが9ドルとか…思わず買ってしまいました。)
      University Information system(UIS)から購入 Harvard IDをお持ちならUIS(後述)から買うのが、安価且つ安心との事ですが私は買った事がないので良く分かりません。

    4. 本体以外の購入について
      1. モニター

      モニターはWindowsパソコンの場合ついてこない事が多いと思われます。セットで買わない場合は別に自分で探して買う事になります。最近ではだいぶ安くなってきたもののやはり大型のものになるとかなりの値段がします。まず大きく分けてブラウン管型のものと液晶型のものがあります。最近液晶型の値段が急激に下がってきていますので一考の価値はあるかも知れません。何といっても場所を取らないのは魅力です。
      実際の画面の広さは13インチでもブラウン管型の17インチに匹敵しますし。

      1. プリンター

      プリンタは、特にWindows95の時は一部のインクジェットプリンタで、日本語印刷ができないといわれている機種がありました。多分プリンタードライバーの関係だろうと思われます。日本でも発売されているプリンターであればそんな時でもインターネットでドライバーだけとってきてなんて事が出来そうです。こちらだけの製品は避けたほうが無難かもしれません。レーザープリンターは大丈夫なようです。

      1. その他

      日本語化でモデム、サウンドカード、ビデオカード、ビデオキャプチャーカード等の一部の製品は使えなくなったり一部機能が制限されてしまうものがあります。これらも日本で発売されているのを中心に購入計画を立てたほうがよさそうです。

    5. 中古を購入

    中古を購入 中古のコンピューターというのは、あんまり得にならない事が多いのではと思います。コンピューターは生ものです。ものによっては3ヶ月たてば同じ性能、いやもっと良い性能のものが新品で半額で出てくる事だってそれほど珍しくないでしょう。ムービングする相手にしたってそんなにコンピュータ情報をいつも見ているわけではないでしょうから他の家電のように買った時の半額ぐらいなんて簡単に値段をつけるかもしれません。悪気でなくてもすごく割高だったりするものです。特にマックと違って1ラインの製品のみあるわけではなく自分で組み立てたなんてものまで入っていますから、どのくらいが適正価格か判断が困難でしょう。ただメリットもあります。今までちゃんと動いていたという保証がある事です。特に日本語化されているものをそのまま引き継げるのであれば面倒な設定など必要ありません。日本語化の為のコストも考えて中古が良いという判断もあるでしょう。中古を販売している業者もインターネット上にいっぱいありますし、ネット上のオークションなどもありますがトラブルは結構あります。ついた時既に動かなかった等という経験をしているひともいます。郵送の時のトラブルなのか最初から不良品を売りつけられているのか分からなかったりすると面倒です。(特に個人売買の時)。やはり買う側からしてみると見ず知らずの人から本体を見れない状況で買うというのはリスクがあると思います。

  2. Winで日本語を使うには

    ここではアメリカで買った英語Windowsで日本語を使う時にどのようにしたら良いかという事を書きます。
    大きく分けると3つの方法があります。
    1)英語Windowsを削除して日本語Windowsをいれる。
    2)英語Windowsをそのままに限定的な目的で日本語を使えるようにする。
    3)日本語Windowsと英語Windowsを両方いれて使い分ける。

    1)と3)はどうしても機種によってトラブルになる可能性は高くなります。以前より敷居は低くなっているのは確かですが1)3)の方法をやる場合近くにサポートしてもらえる人がいたほうが良いでしょう。ただ、どうしても日本語のアプリケーションを今までどうりに使う必要がある人は1)か3)を選ぶしかありませんが、普通の人は英語のアプリケーションを中心に時折日本語のソフトを必要とする(メールやインターネット、場合によってはワープロぐらい)がもっとも多いでしょう。その場合は2)で充分と思いますが…。また1)の場合日本語Windowsでは英語のアプリケーションが動かない可能性があるという事も考慮に入れておく必要があります。少し具体的に一つ一つみていきます。

    1. 日本語Windowsにいれかえる。

    もし、デバイスドライバー、IRQ、レジストリー、MSDOS.SYSなどという単語をみて全く聞いた事も見た事もないという場合は自分で入れ替えようとしない方が良いと思います。Windowsが正しく動く為には、例えば画面を表示させる為、音を出す為に必要とされる小さなプログラムがあります。デバイスドライバーといわれるこれらのソフトは、画面を表示させたり音を鳴らすハードをWindowsが制御できるようにするものでWindowsに正しく組み込まれなくてはいけません。Windowsを入れ替える場合、既製品のメーカー製のものの場合特に、その素状がはっきりしないので苦労します。Windows自体も特別なその会社のハードを動かす為に若干違っていたりする事すらあります。ただ単純にハードディスクをフォーマットしていれかえようとしてもメーカー製の場合、そのままインストールしてもまず普通には動きません。特にCompaq製は難しいと評判があります。
    ここからは役に立つかどうか分かりませんが一般的な注意を書きます。(とりあえずWindows98でやるという条件で書きます。Windows95やWin3.1ではまた違いますがこちらで新製品を買ったら98か2000をベースにしているでしょうから。)インストールの前にシステムがどのようになっているか確認しておく必要があります。これは「マイコンピュータ」から右クリックで出てくる「プロパティ」の中にあります。ここからどの周辺機器がどんなデバイスドライバーを使いどのIRQ、I/Oポート,DMAを使っているか確認して後で日本語Windowsをいれた時に再現できるようにしておく必要があります。特にデバイスドライバーはメーカー製の場合Windowsが元々持っていないものを使っている可能性大ですのでWindows98のインストーラーがインストールしたものではうまく行かず後で手作業で入れ替える事が必要になると思っておいたほうが良いです。次いで英語版に入っていたドライバーの設定ファイルを見つけなくてはいけません。設定ファイルはinfという拡張子がついていますのでこれの中身をエディターで覗いてデバイスドライバーの名前が入っているかみなくてはいけないでしょう。リカバリーCDがついていれば失敗したらそれでインストールし直せば良いですがそうでない時はMSDOS.SYSとIO.SYSの書き換えがインストール時に起こる事もありえますのでこれらのバックアップもとっておいたほうが良いでしょう。これだけ準備をしてから入れ替えをはじめるのが良いと思います。この後はもう機械によって違う症状になるのでなんともいえません。Windowsのインストーラが立ち上がらなかったりインストールの途中で止まってしまったりなどというトラブルで最初から苦労する場合もあるようです。うまくインストールできるかどうかはやってみないと分からないというのが現状のようです。やってインストールがうまく行ったら最後にドライバーを設定します。多くの場合ここで最適なドライバーがインストールされている事は少ない思います。最適のものがインストールされていないと最悪画面表示が全くでなかったり音が全く鳴らなかったりします。先ほどのマイコンピュータのプロパティーよりデバイスをみてやる前にとって置いた情報をもとにドライバーファイルの更新をしてください。

    1. 英語Windowsに日本語を使えるようにするツールをいれる。

    この方法のメリットは先程述べたデバイスドライバーなどを全く考えなくて済むという事です。普通にソフトをインストールする感覚で出来ます。デメリットはものによって違いますが多かれ少なかれソフトによっては動作が不安定になったり使えなかったりするという事です。この中で多くの人が使っているのがマイクロソフトのGlobal IMEです。マイクロソフトの無料提供のソフトでマイクロソフトのサイトよりダウンロードできます(http://www.microsoft.com/windows/ie/features/ime.asp)。(URLはマイクロソフトがころころ場所を変えるのであまりあてにしないでください。でない場合はMSNのサイトより簡単に検索できます。)これをダウンロード(通常の電話回線だとダウンロードに1時間以上かかるものと考えたほうが良いです。)してインストールすると日本語、中国語、韓国語をブラウザー上でみる事が出来るようになります(IEを使えばブラウザ上でこれら言語を書く事も可能です。)。またOutlook expressをメーラーとして使えば日本語でメールのやり取りを行なう事が出来るようになります。
    メーラを簡易エディターとしてカットアンドペーストで使えばワープロソフトによっては使えるのもあるそうです。その他KanjiKit、TwinBridge 、UnionWay 、NJWIN、AsianSuite97など有料のソフトが市販されていますが私は個人的に使った事がありませんし使っている人も近くにいませんので論評できません。
    最近マイクロソフトは各国版のWindowsを出す不合理を解消する為一つのバージョンで各国語に対応しようと進めているようです。ユニコードを積極的に取り入れているのもその現われですが、そのうち日本語化なんかで苦労したのがうそのような時代が来るのでしょう。ところでその一環で、実はOffice2000英語版を英語Windowsにいれるとこのソフトの上で日本語入力できるようになります。フォントは限定されますがOfficeがあれば他のソフトは要らないと言う人も多いとおもいますのでこれは一考の価値があります。Office2000を買う必要がありますからそこでコストはかかりますが何より簡単に日本語が使えるようになるのは魅力です。

    1. 日本語と英語版を一つのコンピュータで使う

    最近はハードディスクもでかくなっていますからOSのひとつやふたつ余計に入っていてもスペースの点では大丈夫ですが、現実にはどのようにするとうまく両方を入れられるのか難しいところです。問題点は一つのパーティションに普通に複数のOSを入れてもうまく行かないという事です。DIRをただ替えてインストールしたとしても結局最後にいれたものから立ちあがるだけですし設定ファイル類がごちゃごちゃになって大変になるだけです。そこでもっとも一般的なのはハードディスクにパーティションを作って別々のパーティションに別々にWindowsをいれるという事です。ただそうすると今度は起動ディスクとBIOSで設定されている側のOSからしか立ち上がりませんのでわざわざ違うWindowsを使う際には起動ディスクのBIOSレベルでの変更を必要とされます。こんな使い方は全く実用になりません。そこでこの目的の為にBootディスクを簡単に切りかえるツールが使われます。どんなものがあるかというとSystemCommanderが有名です。またOS/2に付属しているBoot managerなどがあります(OS/2はこのツールのおかげでもともと複数のOSを使えました。)またPartition Magicは日本語化する時にパーティションを自由に切り分けられるソフトとして良く使われているようです。これにはboot magicというOSのboot管理のツールも入っているそうですのでこれだけで充分その用をなします。
    これらのツールを使ってハードディスクを複数のパーティションにわけそれぞれに別のOSをいれてBoot管理のツールできりかえるという事です。ただ日本語Windowsを入れる際には1)であったような面倒が同様にあります。
    実はもう一つパーティションを分ける事なく複数のWindowsを同時に使えるツールMS−WINBOOTがマイクロソフトより無料で提供されています(http://www.microsoft.com/globaldev/gbl-gen/intlboot.asp )。
    ダウンロードして使う事は出来ますがそこに書いてあるのは、これはテスターやデヴェロッパ−の為のソフトであってgeneralなものでなく使うなら自己責任でという事のようです。それとNEC PC-98Windowsには使えないという事です。

ここに書いたのはあくまでアウトラインです。具体的な事は機種によってツールによって違います。ツール類は実行する前には良く説明書を読みましょう。英語版からしか起動してはいけないなど重要なポイントが書いてある事があります。

担当 Ishiii, T