VISA

 留学中に必要な書類
J-1及びJ-2 ビザ(Jビザ)
 留学先が決定するとIAP-66と言う、白黄ピンクの三枚綴りの書類を受け入れ先から
送られて来ます。このIAP-66が無いとJ-1 ビザを作成する事が出来ません。
 IAP-66を発行してもらう為、こちらの情報(家族構成、滞在中のお金の出所等)を
予め先方に伝えるわけですが、こちらから情報を送っても直ぐにIAP-66が送られて来
ないことがあります。あまりに遅い場合は、担当者に確認されるとよいでしょう。
 IAP-66には所属先、滞在中のお金の状況などがすでにタイプされております。受け
取った後には、自分のサインとOF-156と呼ばれる申請用紙を記入して、J-1 ビザの発
行を受けます。尚、配偶者やお子さんなど共に渡米する際には、J-2ビザを発行する
必要があり、受け入れ先から、Family Letterと呼ばれる手紙も一緒に送られ、IAP-6
6の右上の欄にもその旨がチェックされ、人数も記載されています。
 Jビザの申請方法については、後ほど記載します。

IAP-66
 IAP-66はビザ発行時にパスポートと共に、封筒に入った形で返却されます。米国へ
ついた最初の空港で入国審査を行いますので、その時までは自身で開封しないで下さい。
 係員が開封後、スタンプを押してピンクの用紙のみを返却してくれます。このピン
クの書類はビザ同様時にはそれ以上に重要な書類で、在米中は有効なIAP-66を所持す
る事が必須になります。
 JビザはIAP-66に記載された期間で発行されますが、仮にJビザが切れても有効なI
AP-66が発行されれば、その期間内は米国内滞在は可能で、カナダ及びメキシコへは
出入国が自由です。したがって、カナダやメキシコ以外の国から再入国さえしなけれ
ば問題にはなりません。裏を返せば、IAP-66に記載された期間以上滞在する場合には
、新たなIAP-66を作成せねばなりません。
 尚、J-1ビザで入国した者はビザの変更等(H1への変更等)を行わない場合、有
効なIAP-66を所持している限り、最長3年間が滞在可能期間で、IAP-66に記載される
前後1ヶ月づつは滞在可能です。
 ややこしいのですが、IAP-66の有効期間内であっても、発行された日(スタンプを
押された日)から3ヶ月以上たっていると、信用されない場合があります(職場を変
えた可能性も生じるので)。米国内に滞在する際には特に問題になりませんが、米国
外へ出た際には日付を確認される事があります。その為、IAP-66の裏側に勤務先で予
めサイン(何月何日現在、就労している証拠)をもらう事を奨めます。
 特にカナダへドライブするときなど、有効なIAP-66さえあれば大丈夫と思いがちで
すが、お気をつけ下さい。私は5度ほどカナダへドライブし、殆どはIAP-66はチェッ
クさえ無いあっけない再入国でしたが、フレドリクトンからI-95でメイン州へ入る国
境では、しっかりIAP-66を開いて日付をチェックされました。

I-94
 滞在許可期間が示されている用紙ですが、入国時までに記入します。半券を入国時
にパスポートへホチキスで留められて渡されます。通常Jビザの場合は D/S と
記載され、有効期限の記入がされてありませんが、担当者によっては記載する場合が
あります。仮に記載されても、記載された日より前に米国を出国すれば問題ありませ
ん。しかし、IAP-66の再発行等により米国内の滞在が延びた場合には、INS(Immigra
tion and Naturalization Service)へ届けI-94も再発行(延長)してもらわねばなり
ません。手順については、後ほど記載致します。

Jビザ発行
http://www.usia.gov/abtusia/posts/JA1/wwwh7129.html に詳細が掲載されており
ますので、参照して下さい。以下は日本語で筆者の体験や友人の情報を元に作成した
ものです。

必要書類
・米国査証申請用紙(OF-156):写真(写真、3.7x3.7cm:カラー、白黒どちらでも
可)の裏に名前を書いて貼付し、質問事項を含めすべて漏れなく記入。サインの欄は
例え子供でも自身のパスポートを所有しているなら、本人のサインが必要。
・パスポート
・IAP−66:日付と自分のサインを記入。
・米国からのレター:Family Letterとも呼び、家族の名前が記載された英文書類。
同居の家族がいなければ不要。
・英文財政保証書類:日本からの奨学金や給与など、財政援助を受けられる機関から
の財政証明書。私費の場合は英文銀行残高証明書。
・Non-clinical fellowであることの英文証明。書式があり、それにサインする。(
臨床に携わらない場合)
・米国査証申請費用:1人につき$45(変動するので、申請時に要確認)。OF-156
についている振込用紙で東京三菱銀行新赤坂支店、駐日米国大使館査証申請料受入口
当座3151583に円による料金を03-3224-5136で確認の上、日本円で振り込んだ控えを
添付。
・郵送もしくは大使館前のポストに投函する場合は、返信用封筒に返送先を記載し、
切手を貼付。書留と記載しその分の切手を貼付すれば、書留で返送もしてくれる。
 を揃えて、
1、大使館もしくは領事館へ直接おもむく。
2、旅行代理店に代行してもらう。
3、郵送で行う。

1、については大使館前の専用のポストに投函するか、以下の電話に問い合わせて予
約を取ります。 もし質問がある場合はFaxで送ればFaxで返答が得られます。
電話番号 東京:03-5354-2633、大阪:06-6363-4347
Fax番号 東京:03-5570-5041、大阪:06-6315-5930

2、は手間もなく確実な方法です。全ての代理店さんが行っているわけではなく、料
金も様々ですのでご自身の納得されるお店に相談されて下さい。ちなみに料金は1名
あたり7,000円- 15,000円と様々です。代理店の窓口で依頼してから、手元に戻るま
で最短で1週間、平均2週間ほどです。

3、は安価であることがメリットです。OF-156の書類作成も面倒でありませんので、
渡米後にJビザの延長がありそうな方は、一度経験されると次年度以降のよい参考に
なると思います。
 書類は以下の住所へ送って下さい。
米国大使館領事部査証課
〒107-8420東京都港区赤坂1-10-5

在大阪/神戸米国総領事館査証課
〒530-8543大阪市北区西天満2丁目11−5

 何れの方法で行うにしても、OF-156の無記入用紙と共に記入したコピーを米国に持
参すれば、米国からJビザの更新を行う際に便利ですのでお奨めします。

Jビザの期限が過ぎた場合
 無事留学が開始されても、あっと言う間に月日は流れてゆきます。IAP-66の有効期
限がくると、Jビザも失効されます。
 所属先から次年度以降の滞在が許可されると、IAP-66の有効期限が切れる1〜2カ
月ぐらい前に officeから連絡があり必要事項を記入、確認後に新しいIAP-66が発行
されます。IAP-66ができ上がるとofficeに取りに行って説明を受け、Jビザを更新し
ない場合はofficeが最上部の白い用紙と真ん中の黄色の用紙をはがし、申請者にはピ
ンク色の用紙のみ渡されます。
 IAP-66があれば不法滞在にはならず、北米(Canada, Mexico, Carribian islandを
含む)であればビザなしに自由に行き来できる事から、officeでは必ずしもJビザの
更新をすすめていません。
 冒頭で述べたように、アメリカ滞在中にビザが切れても有効なIAP-66があれば滞在
資格に支障はありません。しかしIAP-66の期限をこえて30日以上滞在すると不法滞
在になり、180日〜1年間不法滞在すると出国後3年間は入国できません。さらに
1年以上不法滞在すると10年間入国できません。

J-1ビザの再取得(延長もしくは更新)
 学会、一時帰国、旅行等で北米(カナダ・メキシコを含む)以外の国へ出る必要が
生じたら、再入国はビザがないと入国できません。
 Goverment centerの移民局に直接問い合わたところ、以前はビザの再取得がアメリ
カ国内で出来ましたが、今は不可能との事。しかし日本は郵送によるビザの更新がで
きる唯一の国です。よってビザの更新については以下の可能性があります。
1. 日本へ一時帰国した際に、日本で郵送または面接でビザをとってから再入国する。
2. アメリカから郵送でビザ更新の手続きをする。
3. ボストンにある旅行代理店で手続きを代行してもらう。
3. 日本の旅行社に頼んで手続きを代行してもらう。
4. 米国から一時出て、日本以外の国でビザを更新する。

 ***既に発行されたピンク色の紙だけでは更新は出来ません***
 ビザの更新を行う際には、三枚綴りのIAP-66が必要です。officeでその旨を伝えれ
ば、三枚綴りのIAP-66をもう一部作成してくれます。必ず、三枚綴りのIAP-66をもら
って下さい。

・日本へ帰国して郵送または面接でビザを更新する。
 基本的に最初のビザ取得の際に手続きをした米国領事館でないと更新手続きはでき
ませんので、ビザ取得の欄に記載してある連絡先に各自で確認をとって下さい。

・アメリカから郵送でビザ更新の手続きをする。
 手順として
1) OF-156を入手。
2) 日本の切手を取り寄せ。
3) 申請時に用いた全ての書類と返信用封筒を添えてFedexなどで領事館に直接送付。
4) 更新されたビザは普通郵便でしかアメリカには返送してくれない為、安全のため
一度日本のどなたかに(自分の親など)簡易書留などで郵送し、そこからアメリカへ
FedexやUPS、または郵便局のEMSなどで郵送してもらうのが安全策。

OF-156の取り寄せ
 日本のJTBなど、大手の旅行代理店でもらうことが出来ます。出国時に持参するか
、日本在住の親や知人にお願いして、数部頂いて来てもらいそれをこちらまで郵送し
て頂いくか、以下のように取り寄せる事も出来ます。
 Postal officeのpriority maleの封筒をつかって申請用紙請求との手紙(日本語可
)と返信用封筒(差出人、受取人の住所と切手をはったもの)を同封し、下記の住所
に依頼すると$3.20で可能。(APOaddressで送ると軍事郵便を使うため国内郵便扱い
で可能。返信にはAirmailで日本の切手で250g~500gまでなら\1090)  
NIV unit. American Embassie Toky
 Box 205, APO AP, 96337-5004
 日本の切手でなくても国際返信切手を用いても可能との事。申請用紙が入手できた
ら、最初の申請時と同じ書類を準備して下さい。
 注意点を以下に挙げます。

・申請費用はアメリカからは、$45のU.S. Postal ServiseのMoney OrderまたはBankc
ertified cashers'check(Personal checkは不可)でpayable to "U.S.Embassie Toky
o"(大阪に申請する場合でもTokyo)とし、必ず申請者の英語でのFull nameとパスポ
ート番号を明記し、それぞれのOF-156申請用紙の裏に両面テープで軽く添付。

・OF-156:現住所はアメリカの住所で質問事項を含めすべて漏れなく記入。サインは
例え子供でも自身のパスポートを持っているなら、子供のサインが必要。裏に名前を
書いた写真を貼付。

・返信用封筒:A4以上のサイズであらかじめ重量をはかり、差出人(該当大使館も
しくは領事館)、日本での受取人の住所と切手を貼付して同封してください。

 以上の全てを揃えて、最初に申請した大使館か領事館へ送って下さい。

米国大使館領事部査証課
〒107-8420東京都港区赤坂1-10-5
Visas by mail, American Embassie Tokyo
1-10-5, Akasaka, Minato-ku, Tokyo, 107-8420
(東京の場合APO address(前述)で送っても良いようです。)

在大阪/神戸米国総領事館査証課
〒530-8543大阪市北区西天満2丁目11−5
Visas by mail,Consulate General of the United Stetes of America

11-5, Nishitenma 2-chome, Kita-ku, Osaka 530-8543

 ちなみに私は2人分のパスポートと書類を大阪領事館から実家へ送るのに簡易書留で
810円 (500g以下)。簡易書留は封筒に赤で簡易書留と書くだけで後はそれに相当す
る額の切手を貼って下さい。郵送料金や申請料金は異なる場合があるので、必ず確認
して下さい。郵便局のEMS便でこちらから送付し、実家へ届いた一式を日本からもEMS
便で送ってもらい、自分の手元に戻って来たのは投函後約2週間後でした。
 郵送の場合申請用紙(と日本の切手)の取り寄せ、日本での受け取り先が問題にな
りますが、最終的に一人に付き$45と、切手代、申請用紙取り寄せにかかる手間が
必要です。

・ボストンにある旅行代理店で代行してもらう。
 私が存じているのは、ボストンインターナショナルトラベル(617-357-1970)にて
行ってくれます。他の代理店には確認しておりません。

・日本にある旅行社に頼んでビザ更新の手続きを代行してもらう。
 旅行社に頼む場合も必要書類は同じですので、上記を参照してください。費用は一
人当たり、旅行社によって異なりますが\17.000~\19.000で全て行ってくれるそうで
す(米国までの送料込み)。期間も出してから1〜2週間で戻ってくるようです。

・日本以外の国でビザを更新する。
 これに関しては実際にこのような形でビザ更新をした例を存じないので、詳しい内
容はわかりません。ただしInternational officeの説明によると、ヨーロッパなどに
旅行などででかけたらその国でビザを更新してから帰ってくれば可能との事です。こ
の件に関しましては、ご存知の方がいらっしゃいましたら、ご連絡頂ければ幸いです。

担当 Sakamoto,H